子供のために叱っているのに全然言うことを聞かない！！
ってのは昔相談を受けた、お子さんを持っている女性の言葉ですが、
もし、それを”あなたのため”なんて口に出して叱っていたら
そりゃぁ、言うことを聞くわけないですよね
◯音声ではこちら
■正論で誤魔化さない
この言葉を聞いたときに、じゃあ自分が子供のときだったら
どういう反応をしただろうかな？って考えたら
「うっとおしい」「勝手に決めつけるな」「親に何がわかる」
っていうまさに思春期的な反応でした（笑）
まあ、これは思春期でなくても人として当然の反応だと思います。
土足で相手の家に入って、勝手な価値観を押し付けるような
タチの悪い押し売りとなんら変わらないので当然ですよね。
親は
「あなたが勉強しないと、あなたが困ることになる！」
「あなたはもっと、自分のためにしっかりやるべきだ！」
という、「あなたのため、子供のため」という正論を振りかざします。
こういう風に言うと、
子供のために言ってるんだから、当たり前でしょ！何言ってんの？
と、若干キレ気味になる人も昔見たことありますが、、、
確かに子供のために言っているのはそうかもしれない。
そこは否定するところでもない。
でも、自分が気にいらないから、私が嫌だから、そうなってほしくない！
という自分の感情を誤魔化してまで正論で正当化すると、
それは、
相手にこうなってほしいという自分のエゴの押し付けでしかない。
相手との歩み寄りがなくなってしまい、反発しかうまれません。
■自分のエゴを他人に押し付けてもダメ
自分のエゴを押し付けて、他人は動きません。
ひとの反応として、まず反発が生まれます。
その反発はストレスになるだけなので、
その言葉で動いたとしても、動かなかったとしても
相手との間には少なからず遺恨が残ります。
そういった積み重ねが人間関係の崩壊へとつながるもので
これは親子関係だけじゃなくて、
上司部下や同僚、友達、夫婦関係でも同じことが言えます。
じゃあ、どうすればいいのという回答としては主語を自分にすることが大事で、
例えば
「私はこう思っている」「私はこう感じている」
「私はこうして欲しくないと思っている」
「私はこうした方がいいと思っている」
自分の価値観を押し売りしない、これがコミュニケーションとしての大切な一歩であり
少なくとも「あなたの為！お前のため！」の
押し売りコミュニケーションよりも建設的に話は進みます。
自分の言葉が押し売りになってないか？今一度確認してみてくださいね。
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