海外起業というテーマで

今回も少し思い出話になります。

海外でビジネスをするときに
日本人が必ず直面する大きな問題があります。

それは社員の教育です。

どこの国でもそれぞれの文化や仕事のやり方があり、

それをいきなり日本式で!

と言われてもさすがに戸惑いますよね。

今回はそんな現地での教育に関して、

僕がどう考えて、何をしたのか

ご興味あればお読みください。

僕がモンゴルで会社を立ち上げた当初は

モンゴル国立大学を卒業した新卒4名と
秘書兼通訳として1名でした。

技術者は全員新卒で、ITを専門としていましたが、日本語ができる人はいません。

自分がモンゴル語は多少はできるとはいえ、
本当に細かい内容については、

残念ながらニュアンスがうまく伝わりません。

通訳を通しても、訳した内容を聞きながら
日本語のニュアンスというか細かい感情や思いは、
はっきりとは伝わってないなと感じていました。

しかし、そのような状況から2ヶ月後には、
たどたどしくも日本語の設計書を解読しながら、
ソフト開発もこなせるような体制を作ることができました。

いま思えば結構すごいなと思います^^

自画自賛みたいに書いてしまいましたが(*^_^*)

本当は優秀な彼らが勝手に育ってくれたようなものです。

どうして彼らが自分の力で育つことができたのか、

僕がその為に何をしてきたのか、

それをアウトプットしながら紐解いていきますね

まず僕がモンゴルで彼らと仕事をするにあたって、当初から決めていた事があります。

1)仲良くなる

 社員はもちろんですが、周りにいるモンゴル人と仲良くなり、
 彼らとの関係に積極的に関わっていく事。

 また仕事以外では彼らの文化に染まるようにしていました。

 そうやって人としての関係性を深めて、
 仲間として彼らと接するという事を意識していました。

2)マネージメントに徹して環境作りをする

  僕も技術者ですし、彼らの仕事を見ながら自分でやった方が早い
  そう思う事は多々ありました。
  しかし、自分がやるべきことは、彼らを信じて働きやすい環境を作り、
  進むべき方向を示していくこと。

  これに徹する事を自分に言い聞かせてました。

  これは正直、結構な葛藤がありましたね。
  手を出したくてウズウズしました(笑)

3)理解してもらうために、相手を理解する

  大げさに聞こえるかもしれませんが、僕がやったことは、
  例えば「日本のやり方ではこうだ」という事を押し付けるのでなく、

  Why(なぜ)の部分を理解してもらうように努めていました。

  Whyの部分を理解してもらい、自分たちの行動に当てはめてもらう。

  これをミーティングや雑談の中で、たとえ話も交えながら理解を深めてもらいました。

  ここで大切なのは、こちらを理解してもらうだけではなく、
  相手の行動のWhyも理解してあげる事です。

  そうする事でお互いの考え理解して前に進んでいました。

4)未来を想像する

  よく未来の自分像についても語ってもらいました。
  その未来の自分像に向けて、今はどう考えてどう行動するか。
  みんなちょっと照れながらも、語ってくれたのを思い出します。

  そうやって未来を含め、お互いを理解しあうことを大切にしていました。

こうやって書くとやってきた事のほとんどは

教育というよりは、相手を理解し仲間という関係性を作り、
その為の環境を整えた。という事になります。

そういうお互いを伸ばす「場」を提供した事が、

彼らが「自分の力」で考えて育ってきたのではないかと今は思います

自分でも書いていて気付いたのですが、

今やっているビジネスの場でも、そういった場に身を置いています。
周りには自分の力で未来を創り、自由を手にした人がたくさんいます。

何かを学び、実現させて行く為には一人ではなく、
そういう「場」が必要なんだと、昔を思い出しながらあらためて感じています。

今回はこの辺にしておきます。
では、お読み頂きありがとうございました。

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